アスパルテームに発がん性はある?含まれる食品リストや摂取量を減らすコツ
世界中で広く利用されている人工甘味料「アスパルテーム」。2023年7月に国際がん研究機関(IARC)が「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」との見解を発表したことから、ニュースを見て心配になった方も多いかもしれません。
そこで本記事では、アスパルテームについて下記を中心に解説しています。
・人工甘味料「アスパルテーム」とは
・アスパルテームが含まれる食品リスト
・アスパルテームに発がん性などの危険性はある?
・アスパルテームの摂取量を減らす3つのコツ
アスパルテームについての理解を深めることで、今後の食品選びのヒントになるはずです。アスパルテーム不使用の商品も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
アスパルテームに限らず、できるだけ人工甘味料の摂取を控えたいという方は、無添加食品を扱うパントリー&ラッキーでのお買い物がおすすめです。
人工甘味料「アスパルテーム」とは
アスパルテームは、2種類のアミノ酸(アスパラギン酸とフェニルアラニン)から合成される人工甘味料です。砂糖の約200倍の甘さがあり、少量でも甘みをつけられるため、砂糖の代替甘味料として清涼飲料水やガム・ゼリーなど、食品や飲料に広く使用されています。
日本では食品衛生法に基づき、1983年から食品添加物としての使用が認められており、現在ではアメリカやヨーロッパなど世界125以上の国と地域で使われています。
アスパルテームが含まれる食品リスト
アスパルテームが含まれる食品の例は、以下の通りです。
・ゼロカロリー飲料・食品
・グミ、飴、ガム、タブレット
・チョコレート
・おせんべい
・ヨーグルト
・アイスクリーム
・シリアル
・お弁当や惣菜(具材に使うタレやつゆなど)
アスパルテームは、とくに低カロリー商品に多く含まれ、さまざまなメーカーの商品に用いられています。カロリーゼロ、シュガーレス、ノンカロリーなどの表示があれば、アスパルテームをはじめとした人工甘味料が含まれている可能性が高いです。
低カロリー商品やお菓子だけでなく、お弁当や惣菜に使われるたれやつゆなどに含まれていることもあります。アスパルテームは甘いものだけに限らず、身近にあるさまざま食品に使用されているのです。
アスパルテームに発がん性などの危険性はある?
結論からいうと、許容内であればアスパルテームが健康に悪影響を及ぼす懸念はないと考えられています。ここでは、その背景について詳しくみていきましょう。
グループ2B(発がん性がある可能性がある)に分類されている
2023年7月、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)によって、アスパルテームは「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」として、発がん性分類のグループ2Bに分類されました。
発がん性分類には4つのグループがあります。
【IARCによる発がん性分類】
グループ1:ヒトに対して発がん性がある(アルコール飲料、ベンゼンなど)
グループ2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある(アクリルアミド、亜硝酸塩など)
グループ2B:ヒトに対して発がん性がある可能性がある(アスパルテーム、漬物など)
グループ3:ヒトに対する発がん性について分類できない
参考:国際がん研究機関(IARC)の概要とIARC発がん性分類について|農林水産省
また、この発がん性分類は、がんの原因になり得るかどうかの根拠の強さを示すものであって、発がんリスクの大きさを示すものではありません。
食品安全委員会によると、グループ2Bは「動物試験において発がん性を示す有力な根拠があるものの、ヒトに対して発がん性を示す情報がない又はほとんどないもの※」が該当します。アスパルテームのほか、漬物やわらびなどもグループ2Bに分類されています。
一日許容摂取量を超えなければ悪影響が生じる懸念はない
FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、アスパルテームの一日許容摂取量(ADI)の変更は不要としています。
アスパルテームが人間に有害な影響を与えるという確実な証拠はなく、健康への悪影響が生じる懸念はないと判断されたためです。
また、厚生労働省の調査によると、日本人のアスパルテームの推定摂取量は一日許容摂取量よりも大幅に低い値であることが分かっています。直近約10年の推定摂取量は、以下の結果が公表されています。
<成人1人あたりの推定摂取量と対ADI比(ADIは40mg/日/kg体重)>
・2011年度混合群一日推定摂取量0.019mg/人/日、対ADI比0.001%
・2015年度混合群一日推定摂取量(混合群中の濃度が定量下限未満のため算出せず)
・2019年度混合群一日推定摂取量0.055mg/人/日、対ADI比0.002%
アスパルテームの一日許容摂取量に対して、推定摂取量は0.01%にも届いていません。一般的な食生活であれば、アスパルテームを摂りすぎることはまずないといえるでしょう。
アスパルテームの摂取量を減らす3つのコツ
過度に気にする必要はないとはいえ、アスパルテームは多くの食品や飲料に含まれているため、気づかぬうちに摂取してしまうこともあるでしょう。ここでは、アスパルテームの摂取量を減らすコツを3点お伝えします。
・カロリーオフ商品だからといって食べ過ぎない
・できるだけ甘い飲み物ではなく水やお茶を選ぶ
・原材料表示をチェックするクセをつける
それぞれを詳しくみていきましょう。
低カロリー食品だからといって食べ過ぎない
低カロリーと謳われている商品には、アスパルテームなどの人工甘味料が含まれていることが多いです。低カロリーだからといってたくさん食べてもよいわけではありません。
WHOの研究によると、人工甘味料は短期的には摂取カロリーを抑えられるものの、長期的な体重管理には必ずしも役立つとは限らないとされています。健康的な食生活を送るためには、適量を心がけることが大切です。
できるだけ甘い飲み物ではなく水やお茶を選ぶ
健康のためには、甘いものの摂取を減らすことが大切です。特に毎日、甘い飲み物を常飲する習慣がある場合は、徐々に摂取量を減らしていくことをおすすめします。
水やお茶など甘みのない飲料を選ぶことで、無意識に摂取する糖分や人工甘味料の量を減らせるでしょう。WHOも甘み自体を控えることが健康に役立つと指摘しています。
原材料表示をチェックするクセをつける
食品を購入する際は、原材料表示をチェックする習慣を身につけましょう。
使用されている添加物は、すべてパッケージの原材料表示に記載されています。添加物は、原材料表示欄の/(スラッシュ)以降に記載されているため、アスパルテームが含まれていないかを確認してみてください。原材料表示をチェックすることで、意図せず人工甘味料を摂取することを防げます。
アスパルテームに限らず甘いものは摂りすぎないことが大切
アスパルテームは「グループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)」に分類されたものの、一日許容摂取量を超えなければ悪影響が生じる懸念はないとされています。一般的な食生活であれば過剰摂取になる可能性は低いですが、普段から甘いものをよく食べる習慣がある人は注意しましょう。
アスパルテームの摂取量を減らすには、低カロリー食品の食べ過ぎに気をつけたり、水分補給では甘い飲み物を控えたりと自己管理が重要です。また、意識的に原材料表示をチェックし、含まれる人工甘味料に気を配ることも欠かせません。アスパルテームに限らず、甘いものの摂取は適量で楽しむことが大切といえます。
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アスパルテーム不使用のおすすめ食品3選
最後に、パントリー&ラッキーで購入できるアスパルテーム不使用の商品を紹介します。
・パントリー&ラッキーピュアチョコレートミルク
・パントリー&ラッキー自社工場幸月丹波大納言どら焼き
・パントリー&ラッキー旬のりんごジャム
アスパルテームだけでなく、香料や着色料などの添加物も不使用です。詳細が気になる方は、それぞれの商品ページをチェックしてみてください。
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パントリー&ラッキーのピュアチョコレートは、アスパルテームはもちろん、乳化剤や香料などの添加物も使用していません。
有機JAS認証を受けたカカオマス・カカオバター・砂糖を使用したこだわりの一品です。ミルクのコクとカカオの香ばしい風味をぜひお楽しみください。
ミルク以外にも、ビターや抹茶、ホワイトなどもラインナップしています。
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