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自然農法とは?有機農法との違いや種類、メリット・注意点を解説

健康意識の高まりから、自然農法や有機農法で栽培された農作物を選ぶ方が増えてきました。

なんとなく安心だから選んでいるけれど「自然農法と有機農法は何が違うの?」「まったく農薬は使っていないの?」と疑問をもつ方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、自然農法について下記を中心にわかりやすく解説しています。

・自然農法とは?
・自然農法の種類
・自然農法と慣行農法
・有機農法の違い
・自然農法のメリット
・注意点

農法の違いを知って、毎日の食材選びの参考にしてくださいね。

自然農法とは

自然農法とは、農薬や化学肥料に頼らず、農作物がもつ生命力を活かす栽培方法です。

大きな特徴は「農薬や化学肥料を使わない・田畑を耕さない・除草しない」こと。人の手や耕運機、トラクターなどの機械を使わずに、自然の力にまかせて栽培することを目指しています。

自然農法は公的機関の基準がなく、栽培技術が確立したものではありません。

農家によって「自然」の定義が違うため、有機肥料を与えたり、耕起や除草をしたりする場合もあります。

自然農法にもさまざまな種類がある

栽培技術が確立していない自然農法には、さまざまな種類があります。

代表的な自然農法は、次の4種類です。いずれも農薬・化学肥料の不使用が基本で、大きな違いは「田畑を耕すか、耕さないか」「除草するか、しないか」です。

・自然農法
耕さない・除草しない(耕起、除草をする場合もある)

・自然農
耕さない・除草する、有機肥料を使う場合もある

・無肥料栽培
耕す・除草する

・自然栽培
最低限耕す・最低限除草する

ここからは、4種類の自然農法を詳しく解説します。

自然農法

自然農法とは「自然の力を尊重して農作物を育てる」方法で、代表的な提唱者は、福岡正信氏、岡田茂吉氏の2名です。

福岡正信氏
・『自然農法 わらの一本の革命』の著者
・いろいろな種を泥団子の中に入れて蒔く「粘土団子」が有名
・「農薬や化学肥料を使わない・耕さない・除草しない」を基本とする

岡田茂吉氏
・MOA自然農法の提唱者
・栽培方法のほか、流通や環境への配慮を示している
・「農薬や化学肥料を使わない」を基本とし、必要に応じて耕起・除草する

2名の共通する考え方は「微生物により落ち葉が分解され、養分となって再び植物に使用される」=山のような自然のサイクルを尊重して活かすこと。

自然農法は、もっとも自然に寄り添った栽培方法といえます。

自然農

自然農とは「農薬や化学肥料不使用・不耕起・草や虫を敵としない」農法で、川口由一氏が提唱者です。

川口氏がいう正しい農のあり方の基本は、決して耕さないこと。耕すと一時的に土がふかふかになりますが、すぐに固くなり「もう一度耕す→また固くなる→もう一度耕す」悪循環に陥ります。

自然農は、耕運機やトラクターなど燃料を必要とする機械を使わないため、環境にやさしい栽培方法といえます。

地中の養分が足りずに農作物が育たない場合は、米ぬかや油かす、生ごみなどを与える場合も。除草は必要に応じて行います。

無肥料栽培

無肥料栽培とは「農薬や肥料を使わず、土壌と農作物がもつ本来の力を発揮させる」農法です。

適度な除草や耕起は十分に行いますが、堆肥、米ぬか、油かす、腐葉土などの有機肥料も一切使いません。

代表的な提唱者は岡本よりたか氏です。自然の摂理を知り、できるだけ自然に寄り添う方法を考え、全国で無肥料栽培を広めています。

自然栽培

自然栽培は『奇跡のリンゴ』で知られる木村秋則氏が実践したことで注目された農法です。

「自然栽培全国普及会」では栽培基準や流通、環境への配慮を示していて、耕起と除草は最低限のみ行うとしています。

自然農法と慣行農法・有機農法の違いは?

自然農法と慣行農法・有機農法の違いは何でしょうか。まずは、それぞれの特徴を紹介します。

自然農法
・農薬や化学肥料不使用が基本
・耕起、除草の有無は栽培方法によって違う
・栽培技術が確立されたものではない

慣行農法
・農薬や化学肥料を使う
・耕す、除草する
・農林水産省による農薬使用基準や、各都道府県による施肥基準がある

有機農法
・天然由来の農薬を使うことがある
・有機肥料を使う
・耕す、除草する
・農林水産省が定める有機JAS認証制度がある

ここからは、自然農法と慣行農法・有機農法の違いを具体的にみていきましょう。

慣行農法

慣行農法とは、化学肥料と農薬の使用を前提とした栽培方法です。

化学肥料や農薬に頼らない自然農法は収穫量が少なく、供給が安定しません。それに対し慣行農法は、化学肥料と農薬を使うことで短期間かつ安定的に生産が可能です。

農薬による作用
・除草の手間が少なくなる
・農作物の病気や虫食いを予防する

化学肥料による作用
・農作物の成長を促す
・形や色をきれいにする
・品質や収穫量が安定する

一般的なスーパーや八百屋で販売されている農作物のほとんどが、慣行農法で栽培されたものです。

有機農法との違い

有機農法とは、化学肥料や農薬に頼らず、自然な土作りを行い栽培する方法です。

自然農法との主な違いは、有機肥料(動物性堆肥)や有機JASで認められている農薬を使うかどうかです。

有機農法では化学的に合成された肥料や農薬の使用は禁止されていますが、有機肥料や天然由来の農薬の使用は認められています。

また、認証制度の有無にも違いがあります。有機農法には農林水産省の有機JAS認証制度があるのに対して、自然農法には公的機関の認証がありません。

自然農法のメリット

では、自然農法のメリットを紹介します。

環境にやさしい

自然農法の一番のメリットは、農薬や化学肥料を使用しない分、環境への負担が少ないことです。

自然との共生を大切にしているため、自然サイクルを壊すことがなく環境にやさしいといえるでしょう。

農薬のリスクを低減できる

自然農法では、栽培中に農薬を使用しないため、農薬のリスクを低減できます。

農薬は、厚生労働省によって残留基準値が設定されており、農薬が残留している野菜を大量に摂取した場合でも人間にはほとんど影響がないことがわかっています。

とはいえ「小さな子どもがいて、より安心できるものを選びたい」など、農薬の影響が気になる方は、農薬不使用のものを選ぶとよいでしょう。

自然農法の注意点

環境や体にやさしい自然農法ですが、注意点もあります。

収穫量が少ない

自然のサイクルにまかせて農作物を栽培する自然農法は、慣行農法に比べて成長スピードが遅いため、収穫量が少なくなります。

栽培技術が確立していない自然農法は、大規模な経営を行うのが難しいといわれています。自然農法を取り入れる農家が少ないため、市場に出にくく手軽に購入できないことが多いです。

手間がかかるため価格が高い

自然農法は農薬や肥料に頼らないため、農家は膨大な年月を費やして土作り、種作りから取り組みます。

手間がかかりますが、農協の卸価格は慣行農法の野菜とあまり差がありません。そのため、自然農法の農家は直売していることがほとんどです。

スーパーなどで販売されている野菜に比べると高いと感じるでしょう。

形がふぞろいになりがち

自然農法の野菜は、形がふぞろいになりがちです。

大根が二股になったり、きゅうりが曲がったり、一つひとつの大きさに違いが出たりします。また、虫に食べられた跡があることも。

農薬や肥料の助けがない分、品質にばらつきが出ることもあり、技術が必要で手間をかけなければなりません。

有機野菜・無添加食品ならパントリー&ラッキー

自然農法とは、農薬・化学肥料の不使用を基本とした自然の力を活かす栽培方法です。有機農法との主な違いは「動物性堆肥を使わない」「田畑を積極的に耕さない」「公的な認定制度がない」点などがあげられます。

一口に自然農法といっても、提唱者によって思想や哲学が異なるので、気になる方はぜひ書籍などで知識を取り入れてみてくださいね。

パントリー&ラッキーは、食(おいしい)は愛(うれしい)をコンセプトに、農薬や食品添加物を極力使わない本物の食品を届けるスーパーマーケットです。徹底的に品質にこだわり、厳選した商品を実店舗とオンラインショップにて販売しています。

緑の愛情マークは、3年以上農薬・化学肥料を使用しないで栽培された農作物の目印です。

・農薬や化学肥料の体への影響が気になる
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という方は、パントリー&ラッキーのこだわりの商品をチェックしてみてくださいね。