オーガニック野菜というと、農薬不使用なので安全安心であるというイメージをもつ方が多いかもしれません。しかし、必ずしもそうではないという事実をご存じでしょうか。

そこで、本記事では、オーガニック野菜の正しい常識について下記を中心にわかりやすく解説していきます。

・そもそもオーガニックとは？
・オーガニック野菜の3つの注意点
・安全なオーガニック野菜を見極めるコツ

正しい知識でオーガニック野菜と向き合うことで、今後の食材選びに役立ててくださいね。

そもそもオーガニックとは？

オーガニックとは有機と同じ意味です。日本では有機食品の検査認証制度として、農林水産省の定めた有機JAS制度があります。

有機JAS制度では、たとえば以下のような規格が設けられています。

1.周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じている
2.は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない
3.組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わない
引用元：農林水産省

登録認証機関が検査し、認証された事業者のみが「有機JASマーク」を貼付でき、オーガニック野菜として商品を販売できます。

オーガニック野菜の3つの注意点

オーガニック野菜は、農薬不使用なので安全安心と思っていたのに、そうでないなんていわれると不安になりますよね。

ここからは、オーガニック野菜がどういうものなのか具体的に解説します。それを踏まえて、本当に危険なのか、安心安全とはなにかを考えていきましょう。

有機JASでも使える農薬がある

オーガニック野菜が農薬不使用でないといわれる理由のひとつに「有機JASでも使える農薬がある」ことがあげられます。

実は、オーガニック＝農薬不使用とは限りません。有機JASの場合、日本農林規格で定められた天然由来の農薬（39種類）が使用できます。

ただし、この農薬の使用が許可されているのは「農産物に重大な損害が生ずる危険が急迫している場合」のみ。たとえば、病害虫対策をしたにもかかわらず防げなかった場合や、農薬の使用以外には効果的な防除ができない場合などに限られます。

このように、有機JASでも使える農薬があるのは事実ですが、使い放題というわけではありません。また有機JASで使用できる農薬は、一般的な栽培方法でも使用されています。

種子までオーガニックとは限らない

有機JASでは農薬や化学肥料に関する規格は厳しく定められていますが、種子に関してはあいまいな規格しかありません。

原則は、有機JASに基づいた種子の使用が定められているものの、入手が困難な場合は、オーガニックではない種子や苗を使うことが認められているのです。

有機種子の安定供給が難しいという問題もあり、有機JASマークがついている野菜でも種子までオーガニックの野菜は少ないのが現状です。

ただし、有機種子が手に入らず苗を使用する場合は「化学肥料や農薬を使用せず生産されていること」「組換えDNA技術を用いて生産されていないこと」などの一定条件があります。

正しい知識でオーガニック野菜と向き合ってみよう

ここからは、こだわりのオーガニック野菜を見極めるコツを4つご紹介します。

トレーサビリティーをチェックする

野菜を購入する際は、トレーサビリティーを意識してみましょう。トレーサビリティーとは、誰が・どこで・どのように作っているのかなどの生産履歴を確認できる仕組みを指します。

スーパーで買い物をすると、生産者の名前や顔写真が表示された野菜を見ることはありませんか。生産者の顔が見えると安心感がありますよね。

最近は、生産者の顔や名前だけでなく、商品パッケージのQRコードから生産過程や生育環境などが確認できる取り組みを実施しているところもあります。ぜひ普段の買い物のときに意識してみてください。

信頼できる農家・販売店から購入する

信頼できる農家やスーパーで購入するのも有効です。長年食品の安全性に取り組んでいる販売店であれば、農家との距離が近く知識や情報が揃っているので、より安心できるでしょう。

最近では自分のホームページを持ち、自身の農業や商品について発信している有機農家も見られます。 どのような農家か、有機栽培方法や理念もわかるため、安心して購入できる目安となります。

家庭菜園をはじめてみる

もし自宅に庭があるなど、家庭菜園ができるスペースがあれば、自分で作ってみるのもおすすめです。土づくりからはじまり、種子や苗、堆肥、肥料を購入して野菜を育てると、本来の野菜の大きさや色、味を知ることができます。

実際に自分で野菜を育ててみることで、どのような野菜が安全なのかも肌感覚でわかってくるでしょう。

自分の五感を大切にする

野菜をよく味わって、自分の五感を大切にすることも必要です。

有機であってもそうでなくても、丹精込めて育てられた農家さんの思いの詰まった野菜を、ぜひ味わって食べてみてください。

その積み重ねによって、だんだんと自身が望む野菜が見極められるようになるでしょう。

正しい知識のもとオーガニック野菜を選ぼう

有機JASでも使用可能な農薬が存在するため、オーガニック＝農薬不使用とは限りません。しかし、一般的な栽培方法に比べると、農薬の種類や使用量は抑えられている可能性が高いといえます。

そのためオーガニック野菜は、農薬の影響やリスクをできるだけ減らしたい方にとっての選択肢になるでしょう。

だからといって、一般的な栽培方法の野菜は農薬まみれで危険かというとそうではありません。日本国内で使用されている農薬は、使用方法に明確な基準があり、使用量や回数がしっかり管理されています。安全性も確保されており、食の供給を安定させるためには欠かせないものなのです。

偏った情報やイメージにより「〇〇だから△△は危険！」と安易に判断するのではなく、正しい知識を身につけたうえで、何を選択するのかを自身で考えることが大切です。

オーガニックに関する情報は誤ったものも多いため「情報源はどこか」「化学的根拠はあるのか」といった視点を忘れないようにしましょう。

パントリー＆ラッキーのオーガニック商品の紹介

パントリー＆ラッキーでは、無添加のオーガニック商品も取り扱っています。

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»パントリー＆ラッキー 有機栽培 素焼き ナッツシリーズ
有機JAS認証を受けたナッツを使用。千葉県にあるナッツ専門の工場で、熟練の職人さんによる丁寧な焙煎をしていただいたナッツです。アーモンド・カシューナッツ・くるみ・ミックスナッツの4種類があります。

パントリー＆ラッキー自社工場 卯乃家 オーガニック絹厚あげ 3個入

»パントリー＆ラッキー自社工場 卯乃家 オーガニック絹厚あげ 3個入
自社工場「卯乃家（うのや）」で製造している絹厚揚げです。アメリカ産の有機JAS認証された丸大豆と、揚げ用の油も有機JAS認証された植物油を使用しています。

イーリアス 有機エクストラバージンオリーブオイル 458g

»イーリアス 有機エクストラバージンオリーブオイル 458g
オリーブオイルの消費量が世界一であるギリシャの有機エクストラバージンオリーブオイルです。軽い口当たりと、クセがないフルーティな香り。なめらかな甘みがあり、のどの奥で抗酸化成分の辛味も感じられます。

オーガニック食品・無添加食品ならパントリー＆ラッキー

安全・安心な食品を手に入れるには、信頼できる農家や販売店から購入することが大切です。どのようなコンセプトをもっているか、消費者にとってわかりやすい表示があるかをチェックしてみてください。

パントリー＆ラッキーは、食（おいしい）は愛（うれしい）をコンセプトに、食品添加物を極力使わない本物の食品を届けるスーパーマーケットです。徹底的に品質にこだわり、厳選した商品を実店舗とオンラインショップにて販売しています。

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