添加物とは?分類や用途・表示方法、安全性について簡単に解説
添加物というと、なんとなく体に悪いもの、避けた方がよいものというイメージをもつ人は多いかもしれません。実際のところ添加物とはどのようなものなのでしょうか。
本記事では添加物について下記を中心にわかりやすく解説していきます。
・そもそも添加物とは?
・添加物の分類
・添加物の主な種類と用途
・添加物の表示箇所
添加物の安全性についても紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね。
添加物とは
添加物は、食品衛生法第4条で下記のように定義されています。
「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物をいう」
引用元:食品衛生法|厚生労働省
つまり添加物とは、食品を作る、加工する、保存するときに使う保存料や甘味料、着色料などのことです。
使用できる添加物は原則として厚生労働大臣が指定したものだけで、未指定の添加物を製造、輸入、使用、販売することはできません。令和3年1月15日時点で、日本の食品添加物の数は829品目(香料を含む)あります。
また、食品ごとに使用できる添加物の量や品質は基準が定められています。さらに原則として、使用した添加物はすべて表示しなければなりません。ただし、最終的に食品に残っていないものは表示が免除されています。
添加物の分類
日本で使用が認められている829品目の添加物は、大きく4つに分類されます。
・指定添加物
・既存添加物
・天然香料
・一般飲食添加物
ひとつずつ解説していきます。
指定添加物
指定添加物とは安全性について評価を受け、厚生労働大臣が使用を認めた添加物です。化学合成品だけでなく、天然物も含まれています。
例)ソルビン酸、クエン酸、キシリトール、アスパルテームなど
既存添加物
日本で長く使用され続けており、指定を受けることなく例外的に使用・販売が認められているものが既存添加物に分類されます。
平成7年に食品衛生法が改正され、化学合成品のみならず天然物を含むすべての添加物が指定の対象になりました。
例)クチナシ色素、タンニン、ウコン色素、カテキンなど
天然香料
動植物から抽出されたもので、食品に香りをつけるために使われます。
例)バニラ香料、カニ香料、アロエ香料など
一般飲食添加物
一般飲食添加物とは食品として食べられるもので、添加物として使用される添加物を指します。
例)果汁、寒天、グルテン、コラーゲンなど
添加物の主な種類と用途
800品目以上にのぼる添加物には、さまざまな種類と用途があります。ここでは主な種類と用途を紹介していきます。
・甘味料…食品に甘みを与える
(キシリトール、アスパルテームなど)
・着色料…食品を着色し、色調を調整する
(クチナシ黄色素、食用黄色4号など)
・保存料…カビや微生物などの増殖を抑え、食品の保存性をよくし、長持ちさせる
(ソルビン酸、しらこたん白抽出物など)
・増粘料、安定剤、ゲル化剤、糊料…食品に滑らかさや粘り気を与え、分離を防ぎ、安定性を向上させる
(ペクチン、カルボキシメチルセルロースなど)
・酸化防止剤…油脂などの酸化を防止する、保存性をよくする
(エリソルビン酸ナトリウム、ミックスビタミンEなど)
・発色剤…ハムやソーセージなどの色合いを鮮やかに見せる
(亜硝酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなど)
・漂白剤…食品を漂白して、白くきれいにする
(亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウムなど)
・防かび剤(防ばい剤)…柑橘類のかびの発生を防ぐ
(オルトフェニルフェノール、ジフェニルなど)
・乳化剤…油と水を均一に混ぜる
(グリセリン脂肪酸エステル、植物レシチンなど)
添加物の表示箇所
食品に使用した添加物は、原則としてすべて物質名で表示しなければなりません。ただし簡略名や類別名など、一般に広く使用されている名称で表示することが可能な添加物もあります。
ここでは食品によって、添加物がどのように表示されているかを紹介していきます。
生鮮食品
・容器包装に入れられている場合
食品が入っている容器や袋に表示されています。
・ばら売りの場合
お店の値札やポップに表示があります。購入時にお店でチェックしてみましょう。
加工食品
・添加物欄が設けてある場合
原材料名欄とは別に添加物欄があり、食品に占める添加物の重量が重いものから順に表示されています。
・原材料名欄に表示する場合
原材料名欄に、原材料の後に表示されます。スラッシュ(/)で区切ったり、改行したりして、原材料と明確に区別されているのが特徴です。
この場合も、食品に占める添加物の重量が重い物から順に表示されます。
【スラッシュで区切る場合(例)】
【改行する場合(例)】
添加物の安全性は?
日本で使われている添加物は、下記の流れでその安全性が確保されています。
1.食品安全委員会が添加物ごとの「一日摂取許容量(ADI)」を設定
2.厚生労働省が食品ごとの使用量や使用基準を設定
よくある質問(消費者向け)Q3.食品添加物は食べても安全なのですか?|厚生労働省
「一日摂取許容量(ADI)」とは、生涯毎日摂取したとしても健康を損なうおそれがないとされる1日あたりの摂取量のこと。動物を用いた毒性試験結果等の科学的なデータに基づいて、食品安全委員会によって添加物ごとに設定されています。
さらにその結果をもとに、厚生労働省によって食品ごとの使用量や基準が決められているのです。最近の厚生労働省による調査では、実際の添加物摂取量は一日摂取許容量を大きく下回っていることがわかっています。
つまり日本人の一般的な食生活であれば、一日摂取許容量を超えることはないと思ってもらってよいでしょう。
ただし安全性の調査は単一の添加物ごとに行われているため、複数の添加物を摂取した場合の検証は十分ではないとの指摘もあります。
前述した通り、ガム以外に関しても食事で一日許容摂取量を超える事はほぼ無いと考えて問題ないです。
添加物が気になる方は無添加食品にも注目してみよう
添加物とは食品を加工する、保存するときに使われる保存料や着色料、香料などのことで、種類と用途は多岐にわたります。
日本では安全性が認められたものだけが、使用できる添加物として指定されています。
添加物は多くの過程を経て安全性が認められているので、極端に避ける必要はありません。しかし、複数の添加物を摂取した場合の影響など、まだ不明な点もあります。
添加物はありとあらゆる食品に含まれているため、知らず知らずのうちに摂りすぎている可能性もゼロではありません。
添加物がどうしても気になる場合には、なるべく無添加の食品を選んでみてはいかがでしょうか。必要以上に添加物を摂らないことで、リスクの軽減につながるはずです。
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